2021-04-01

ネットワーク構築作業|静岡県三島市(箱根山間部)

お客様から業務用LANの配線・設定ご相談があり、ネットワークの再構築を施工しました。

ご相談内容

三島スカイウォークの大吊橋の北エリアに、新しくフォレストアドベンチャーオープン(関東最大級のアスレチックパーク)する事業に伴い、事務所を開設することになりました。その際にネットワークの構築依頼をいただきました。

①南エリアと北エリアで、ネットワークをつなげたい。
②南エリアと北エリアで、ビジネスフォン内線化されたい。

作業内容

全長400mの日本一長い歩行者用吊り橋。

本来でしたら、LANか光ファイバーを敷設して、南エリアと北エリアをつなげればいいのですが、400m以上、箱根の谷底は配線するのはかなり厳しく、せっかくの吊り橋に配線すると、景観的に良くないと思いました。

そのためVPN(lPsec)で構築しましょうと、すぐに話がまとまりました。翌日、フレッツ光の申し込みを行いましたが、北エリアはフレッツ光の提供エリア外ということが判明。打合せを重ねましたが、どうしてもフレッツ光の開通がオープンに間に合わないことが決定的になりました。

そのため、無線LANでやろうと、プランが大きく変わりました。

無線LANの設定は、簡単に見えて、実際は複雑。ご家庭のWi-Fiで経験あるかと思いますが、ご自宅内だけでも2階には電波が届かないことや、集合住宅の場合、近隣と電波干渉してしまう等と、無線LANは有線LANよりも、不安定な要素が多くあります。

今回は400mという長い距離を無線LANで飛ばすため、業務用の無線LANユニットと、指向性のある外部アンテナが必要になってきます。一般的にはよく「ビル間無線」とも呼ばれており、よく使われるシステムです。

しかし、今回、箱根山間部の谷での設定。暴風、濃霧、暴雨、雪とこれ以上にない悪条件です。

環境的には不安がありましたが、メーカーにデモ機をお借りして電波測定を実地した結果、いけると判断しました。

今回、橋の下に無線LANユニットと外部アンテナを設置することになりますが、南エリアも北エリアも事務所から橋のしたまでも数100メートルもありました。

LANケーブルは100m以上になると、電子機器のノイズがLANケーブルに影響を与えて、通信速度が落ちたり、通信が途切れたりとエラーが発生する恐れがあります。

そのため、構内光ケーブルで事務所と橋の下までつなげ、メディアコンバーターでLANに変換して、無線LANユニットに接続しています。(他にもLANケーブルよりメリットがあります。通信の高速伝送、ケーブル自体の耐久性、また将来的に拡張性も高いです)

実際に施工した結果、調整は必要でしたが、ネットワークの共有、電話の内線も無事構築できました。

※その後
北エリアオープン後、しばらくして不具合の連絡がありました。リモートで一次対応しましたが、原因がつかめず復旧できなかったため、急遽訪問させていただきました。確認したところ原因は、来客者が持参されていた外国製のモバイルルーターと電波干渉を起こしていましたので、無線チャンネルの調整で直ぐに復旧しました。

お客様の声

施工場所が山の中で建設当時は電気も電話線も光回線もない状況で、Wi-FIを飛ばして通信する方法など、試行錯誤をしてくださり、なんとか開業までに間に合わせていただきました。今は開業より5年が経ち、電気も光回線も通るようになりました。

通信環境の変化に合わせた提案など非常に助かっています。今後とも、無茶な注文をした際には懲りずにお付き合いください。

またよろしくお願いします。

施設紹介

三島スカイウォーク

全長400m、日本一長い歩行者専用吊橋。富士山や駿河湾・伊豆の山並みなど、橋の上から一望できる絶景をお楽しみください。
https://mishima-skywalk.jp/

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